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補聴器を着けると耳が悪くなる?
「補聴器を着けると聴力が悪化するのでは」
「補聴器で余計に耳が悪くなりそうで心配」
そう思っている方がいらっしゃると思います。
こちらの記事では、「補聴器を着けると耳が悪くなるのか」をテーマにご紹介したいと思います。
結論から申し上げると、補聴器を使って難聴が進行することはありません。
こうした迷信や誤った情報が広がるには、以下の二つの理由が考えられます。
- 補聴器の聞こえに慣れると、補聴器を外した際に聞こえの悪さを認識するから
- 年齢とともに聴力は少しずつ衰えるが、それを補聴器のせいにしている
補聴器の聞こえに慣れると、補聴器を外した際に聞こえの悪さを認識するから
補聴器は聞こえを助ける医療機器です。
補聴器に慣れるまで数カ月のトレーニングは必要ですが、しっかりと調整をして適切に装着すれば聞こえは格段によくなります。
補聴器の聞こえに慣れてくると、聞き取りづらかったときのことを忘れてしまいます。
そんなときにふと補聴器を外すと、聞き取りに違和感を覚えます。
すると、「今までよりも耳が悪くなった」と勘違いをする人がいるのではないかと考えます。
年齢とともに聴力は少しずつ衰えるが、それを補聴器のせいにしている
人の聴力は耳垢などの影響を除き、基本的には年齢とともに衰えていきます。
その理由は、音を聞きとる有毛細胞が関係しているからです。
有毛細胞の数は、生まれたときが最大で、歳とともに数が少なくなります。
(一説によると、未就学児と小学生を比べると、未就学児のほうが明らかに有毛細胞は元気で聴力も優れているそうです。)
有毛細胞が抜け落ちる原因は、大きな音を聞いたり老化だったりさまざまですが、有毛細胞は抜け落ちても再生はしないので、減っていく一方です。
補聴器を使っていてもそれは同様で、長く使えば使うほど、歳を重ねれば重ねるほど聴力低下のリスクは高まります。
しかし、聴力が低下してしまった理由を、補聴器のせいにしてしまうのです。
自身では気づきにくく、もちろんご家族も分かりようがないので、ある意味仕方のないことです。
補聴器を使っていて耳が悪くなるケース
ただし、補聴器の使い方が適切ではないために聴力低下を招くリスクもあります。
どのような状態が危険なのか、詳しく解説します。
大きな音を聞く
上述のように、大きすぎる音は有毛細胞にダメージを与えます。
有毛細胞が傷つき抜け落ちることで、音を拾えなくなります。
補聴器の音量は少し大きめなくらいがいいのですが、大きすぎる音は有毛細胞にとって悪影響です。
補聴器によって耳垢が押し込まれる
耳垢は体の自浄作用により自然と体外に排出されますが、耳垢が残っている状態で補聴器を装着すると耳の奥へと押し込まれてしまいます。
こうした耳垢の詰まりが原因の難聴を「耳垢栓塞(じこうせんそく)」といい、年齢を重ねるほど耳垢栓塞の割合は高くなります。
耳垢は補聴器の故障の原因にもなりますので、きちんと耳掃除をするようにしましょう。
補聴器と耳垢の関係については、「耳垢で補聴器が故障!? よくある原因と対処法をご紹介」の記事をご覧ください。
中耳炎など耳の病気によるもの
こちらは補聴器の使用と直接関係はないですが、中耳炎や耳硬化症、突発性難聴などの病気により難聴になる場合があります。
- 中耳炎
- 外耳炎
- 耳硬化症(じこうかしょう)
- 突発性難聴
- 音響性難聴
- 騒音性難聴
- 低音障害型感音難聴
- メニエール病
- ムンプス難聴
難聴を引き起こす耳の病気について詳しく知りたい方は、「難聴の原因は? 症状別の原因と対処法について」の記事をご覧ください。
「聞こえが悪くなってきた」「耳に違和感を覚える」「上記の記事内容に心当たりがある」という方は、耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。
適切な補聴器の使用で快適な聞こえを手に入れよう
補聴器は、適切に使えば聴力低下を起こすことはありません。
むしろ、補聴器を使うことで難聴の進行を遅らせる可能性さえあります。
また、難聴は「認知症」の危険因子のひとつとして、厚生労働省や国際アルツハイマー協会が警鐘を鳴らしています。
「最近、聞こえが悪いな」
「補聴器を購入する前に詳しい人に相談したい」
と思ったら、まずは耳鼻咽喉科を受診しましょう
もし補聴器が必要ということであれば、なるべく早いうちから補聴器を使用することが大切です。
難聴になったら適切に補聴器を使い、快適な聞こえを手に入れて充実した生活を送ってください。
<補聴器や難聴の関連記事はこちら>
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