【疑問解決】補聴器はペースメーカーに影響を与える?

2023年6月26日月曜日

補聴器

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補聴器はペースメーカーに影響はないのか?

心臓ペースメーカーと補聴器のイラスト

結論から申し上げると、

ペースメーカー装着者であっても、補聴器の使用は問題ありません。

ただし、

「胸部に装着するポケット型補聴器の選択は避けるようにしましょう」といった指針が出されているため、一部のポケット型補聴器については装着はおすすめしません。

こちらでは、

  • ペースメーカーの利用者における補聴器の安全性
  • 胸部に装着するポケット型補聴器をなぜ使わないほうがいいのか

その理由をご紹介します。

ペースメーカーと補聴器の併用が問題ない理由

補聴器の電波が心臓ペースメーカーに向けて出ているイラスト

「心臓ペースメーカー等の植込み型医療機器」を着けた方に対して、総務省から次のような指針が発表されています。

「植込み型医療機器の装着者は、(中略)携帯電話端末を植込み型医療機器の装着部位から15cm程度以上離すこと。」

各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器等へ及ぼす影響を防止するための指針|総務省(平成30年7月)

ここで注意したいのは、携帯電話端末を「植込み型医療機器」等から15cm以内に近づけてしまうと誤作動が発生するのかというと、必ずしも影響がでるわけではないということです。

参考までに、植込み型医療機器等と電磁波を発するものの目安距離をご紹介します。

電磁波を発するもの 目安距離
IH調理器、全自動麻雀卓、低周波治療器、高周波治療器、筋力増強用の電気機器(EMS)、体脂肪計など 近づいたり、使用したりしてはいけない
スマートキーシステム
(車のリモコンキーなど)
22cm以上離す
スマートフォンなどの携帯電話、コードレス電話 15cm以上離す
ワイヤレスカード・非接触ICカード
(交通系ICカードなど)
12cm以上離す
電子レンジ、洗濯機、冷蔵庫、ドライヤー、パソコン、電気毛布、テレビ、ラジオ、補聴器、血圧測定器、こたつ 近づいても使用しても影響なし

補聴器は、植込み型医療機器等に「近づいても使用しても影響なし」とされています。
(一社)日本不整脈デバイス工業会や(公社)臨床心臓病学教育研究会でも、植込み型医療機器等の利用者は補聴器を「使用しても心配ない電気機器」として紹介されています。
(ただし、頻繁に電源スイッチをオンオフすることは不可)

なぜなら、補聴器が発する電波は、携帯電話と比べるととても微弱だからです。

想定では、植込み型医療機器等の装着部位から2cm程度以上離せば十分とされています。
ですから、日常生活で補聴器を着けるのは問題ありません。

補聴器は基本的には医療機器になりますので、ペースメーカー及びその他の医療機器に影響が及ぶことがないように適合・製造されていますので安心してお使いください。
(集音器はこの限りではありませんので、取扱説明書をご覧いただくかメーカーへ直接お問い合わせください。)

一部のポケット型補聴器は選択を避ける

ポケット型補聴器を使用している女性の写真

冒頭で、「胸部に装着するポケット型補聴器の選択は避けるようにしましょう」と述べました。
その理由を解説します。

補聴器が発する電波は、とても微弱です。
ですから、植込み型医療機器等へ影響も心配ない程度です。
ですが、(一社)日本補聴器販売協会が販売店向けに作成したパンフレットには、以下のように記載されています。

「補聴器から発信される、あるいは無線通信機能作動時の電波の強さは携帯電話端末のそれと比べてはるかに弱いものであり、植込み型医療機器へ影響を及ぼすものではないと判断しているものの、心臓ペースメーカー等を装着した難聴者への補聴器装用は本人や家族の不安を招かないことが大切です。上記指針を参考に、胸部に装着するポケット型補聴器の選択は避けるようにしましょう。」

補聴器販売の手引き|(一社)日本補聴器販売協会

販売者側が「植込み型医療機器」等を使用している方に余計な「心配」や「不安」をさせないために、販売を自粛するようアドバイスが出されています。

なので、心臓ペースメーカー等の植込み型医療機器を使用している方は、胸部に装着するポケット型補聴器の選択は避けるようにしてください。
(注)あくまでも「胸部に装着するポケット型補聴器」が対象です。
それ以外のポケット型補聴器は安心してお使いください。

まとめ

補聴器は、ペースメーカー等の植込み型医療機器等と併用しても問題ありません。
ただし、胸部に装着するポケット型補聴器は使用には問題ないものの、余計な心配や不安を抱かないよう選択から外しましょう。

また、集音器についてはこの限りではありません。
商品によっては、医療機器の近くで使用を禁止している商品もありますので、ご注意ください。

集音器について詳しく知りたい方は、、「「補聴器と集音器の違いって何?」を分かりやすく解説」の記事をご覧ください。

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