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こんな悩みありませんか?
普段は問題なく会話できるのに、下記のような場面で聞き取りが困難に感じることはありませんか?
- 人通りや交通量の多い騒がしい場所
- 複数人との会話や電話など
- 横や後ろから話しかけられたとき
- 相手の話すスピードが早いとき
意図せず無視したり、突飛な回答をしたりして、対人関係や仕事などで悩みを抱えている人もいます。
こちらの記事では、特定のケースにおいて聞き取りが困難な聴覚情報処理障害、通称「APD(Auditory Processing disorder)」についてご紹介します。
APD(聴覚情報処理障害)とは
APDとは、伝音難聴、感音難聴がないにも関わらず、騒音や雑音下での聞き取りが困難だったり、言葉の聞き間違いがあったりする症状です。
分かりやすくいえば、「聴力に異常はないけど、言葉がよく聞き取れない状態」です。
参照:APDマーク
APDは、いまのところ検査や診断基準が確立されておらず、治らない病気といわれています。
そればかりか、耳鼻科医のなかでもあまり知られていない症状なので、患者本人もそのことを知らないケースもあります。
APDのよくある症状
APDでは、以下のような症状が起こります。
- 音は聞こえるのに、言葉が聞き取りにくい
- 話のスピードが早いとついていけない
- 会議など大人数での会話についていけない
- 耳で聞いたことを覚えるのが苦手
- 話が長くなると、内容がどんどん分からなくなる
- 学校での先生の声が聞きにくい
- テレビ番組によっては字幕が必要な場合がある
- 歌の歌詞が聞き取りにくい
分かりやすい例として、下記のように会話の一部分が聞き取れないため、話を理解するのに苦労することが多いです。
「こないだ……ぶりに……に会ったから、思わず……叫んじゃった」
(こないだ20年ぶりに同級生に会ったから、思わずウソでしょって叫んじゃった)
「お支払いは……になります。……はいりますか?」
(お支払いは現金かクレジットになります。買い物袋はいりますか?)
体調によっても聞こえ方が変わることも多いといわれています。
- 睡眠不足
- 気圧の変化
- 耳を酷使している(音の聞きすぎ、イヤホンの使い過ぎ)
- ストレス、不安、悩みごとなど
APDの原因
APDの原因は、脳に何らかの異常があるケース、脳に異常はないものの脳周辺の機能に異常があるケースが考えられています。
また、大人になってから過度な不安やストレスによって生じることもあります。
ただし、研究があまり進んでおらず、詳しいことは分かっていません。
チェックリスト
APDは診断基準が確立されておらず、耳鼻科医のなかでもそれほど知られていない症状です。
APDの簡易チェックを希望される方は、下記のサイトを参照してください。
APD診断テスト
https://geek-website.com/tool/apd_test/
APDの対処法
APDはいまのところ治療法が確立されておらず、治らない病気のため、症状と上手に付き合うことが大切です。
こちらでは、少しでも暮らしがラクになるような対処法をご紹介します。
APDの専門医を受診
APDを診察してくれる病院は限られますが、まずは近くに専門医がないか探してみましょう。
前述のAPD診断テストの下方で、「全国のAPDの診断が受けられる病院」を検索することができます。
治療法はないとはいえ、悩みや相談をすることで心の負担が軽くなることがあります。
なるべく静かなところに身を置く
静かそうなオフィスでも空調やコピー機の音、近くの人の電話の声などがあると、聞き取りに影響します。
なので、なるべく静かなところで会話をするように心がけてください。
ノイズキャンセリング機器を活用する
ノイズキャンセリングとは、雑音(ノイズ)を打ち消す(キャンセル)効果をさします。
ノイズキャンセリング機能の付いた耳栓やイヤホンを使うと、空調の音やコピー音などが軽減され、会話が聞き取りやすくなります。
聞き取りの悪さを視覚情報で補う
会話でやり取りをすると、聞き取れないことがあったり、聞き忘れたりしてしまいます。
大事なことは、メールやチャットなど、テキストデータでやり取りするようにしましょう。
音声レコーダーを活用する
会話の聞き取りが難しくても、音声情報に残しておけば何度も聞き返すことができて安心です。
仕事や授業をオンラインで行う人も多いと思いますので、そうした場合は会議そのものを記録に残して確認できるようにしてみてはいかがでしょうか。
1対1での会話をする
複数人での会話は聞き取りづらいケースが多いです。
なるべく1対1で話せるように協力してもらいましょう。
周囲の理解を得る
ご紹介した対処法の多くは、周囲の協力が必要不可欠です。
自分の症状を理解してもらい、物事が円滑に進むように協力してもらいましょう。
補聴器を活用する
多くの補聴器は雑音を抑制して人の声を聞き取りやすくしています。
ですので、APDなど難聴に悩む人にとって非常に有益になります。
専門医を受診したうえで、必要があれば補聴器の使用も検討しましょう。
APD以外の難聴の可能性
APDと同じく、騒がしい場所で聞き取りが困難になるケースがあります。
老人性難聴(加齢性難聴)を筆頭とした難聴がこれにあたります。
例えば、
- 騒がしい場所ではあまりよく聞き取れない
- 「えっ」と聞き返すことがよくある
- 聞き間違いが多い
- 複数人と話すのが困難
難聴は早い人で40代から始まりますが、10〜20代の若者でも発症することがあります。
「自分はまだ大丈夫」「耳鳴りがするだけで難聴ではない」など、過信や自己判断はしないでください。
また、突発性難聴の可能性もあります。
突発性難聴は、早期発見・早期治療が求められ、治療が遅れると聴力が回復しないこともあります。
難聴は、聴力低下や耳鳴りなどの症状を感じることが多いです。
「何かおかしいな」と感じたら、念のためできるだけ早く耳鼻科(耳鼻咽喉科)を受診しましょう。
お近くの耳鼻科(耳鼻咽喉科)を探す|(一社)日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
難聴について詳しく知りたい方は、「難聴の原因は? 症状別の原因と対処法について」の記事をご覧ください。
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