【疑問解決】メニエール病の難聴や耳鳴りに補聴器は有効か?

2023年5月31日水曜日

耳鳴り 難聴

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メニエール病とは

メニエール病の耳鳴り症状で辛そうな表情をする女性の写真

「メニエール病」は、一般的にめまいや耳鳴り、難聴を伴う病気です。

好発年齢は30~60歳代、男女での比率は女性の方が少し多いですが、差はほとんどありません。

基本的には片耳に症状が起こりますが、10~20%程度で両耳に発症することがあります。
両耳に発症した場合、めまいや難聴の程度はそれぞれの耳で異なることが多いです。

メニエール病は、鼓膜よりも奥にある「蝸牛かぎゅう」という聴覚器官にリンパ液が増えすぎることで発症します。

蝸牛は音を感じとるために重要な器官なので、リンパ液が増えすぎると耳鳴りや難聴など聴力に影響します。
また、蝸牛はバランス感覚を司る「三半規管」とつながっており、三半規管にリンパ液が増えすぎるとめまいを伴うようになります。

メニエール病になると、以下の症状が10分程度から数時間程度あらわれます。

  • 目が回るような回転性のめまい
  • 片耳の難聴
  • 耳鳴り
  • 耳の閉そく感
  • 吐き気
  • 低音障害型難聴(低い音だけが聞き取れない難聴)
  • 自分の声が響く

これらの症状があらわれたり治ったりを繰り返しながら徐々に症状が進行していくのも、メニエール病の特徴といえます。

<メニエール病の分類>
典型的なメニエール病 めまい・耳鳴り・難聴を同時に発症する。一般的な症状
蝸牛型メニエール病 耳鳴、難聴のみを発症し、めまいが起きないもの。ただし、その多くが典型的なメニエール病に移行
前庭型メニエール病 めまいのみ発症し、耳鳴りや難聴など聴力に影響を与えないもの
両側メニエール病 両耳に発症するケース。高齢者に多く、完全な改善が難しい場合もある

メニエール病の進行

メニエール病は、病気の経過に応じて「初期」「活動期」「間歇かんけつ期」「慢性期」の4つに分けることができます。

進行度合い 症状
初期 耳の閉そく感、低音障害型難聴、耳鳴りなどの症状があらわれる、次第にめまいを伴うようになる。
活動期 めまい症状が繰り返し起こるようになる。頻度は毎日のように続くときもあれば、週に1回という場合もある。
間歇期 症状が1ヵ月おきにあらわれたり消えたりする期間。消えた期間に治ったと勘違いして治療の遅れにつながる場合もあるので注意が必要。
慢性期 活動期と間歇期を繰り返す期間。治療をせずに放っておくと聴力を失う恐れがあるので、早めの受診が必要。

メニエール病の原因

メニエール病は、上述の通り耳の蝸牛といわれる部位にリンパ液が増えすぎることで起こります。

しかし、なぜそのようなことが起こるのか、まだはっきりとわかっていません。
いくつかの可能性として考えられているのは以下のようなことです。

  • ストレスや睡眠不足などの生活習慣の乱れ
  • 自律神経障害やホルモン作用によるもの
  • 食べ物のアレルギー
  • 自己免疫疾患
  • 高血圧や高脂血症など

メニエール病に似た病気

メニエール病と同じような症状を引き起こす病気は、たくさんあります。
耳に関する病気で言えば、次のようなものが考えられます。

  • 良性発作性頭位めまい症
  • 前庭神経炎
  • めまいを伴う突発性難聴
  • 急性低音障害型感音難聴
  • 外リンパろう
  • 聴神経腫瘍
  • 内耳梅毒
  • 脳卒中

なかには早期治療が非常に重要な症状もあります。
「めまい」だからと簡単に考えたり自己診断したりするのではなく、可能な限り速やかに医師の診察を受けてください。

メニエール病に補聴器は有効か

補聴器を着けた女性の写真

メニエール病に対して、いまのところ補聴器が治療に役立つことはありません。
しかし、メニエール病の後遺症として難聴や耳鳴りが残る場合には、補聴器が有用なことがあります。

補聴器が難聴に役立つ場合

難聴が改善しない場合は、補聴器で聞こえをサポートすることが有効です。
難聴は、厚生労働省の発表によると「認知症のリスク要因の一つ」となっているからです。

補聴器を使うことで適切な「聞こえ」を保ち、家族や友人との会話を楽しみつつ脳を刺激することで、認知症の予防や、発症・進行の遅延につながると考えられています。

難聴と認知症の関係についてもっと知りたい方は、「補聴器が難聴と認知症に与える影響」の記事をご覧ください。

補聴器が耳鳴りに役立つ場合

耳鳴りの症状に対しても、補聴器が役立つ場合があります。

多くの耳鳴りは、本来聞こえないはずの音を脳が自分で作ってしまっていると考えられており、落ちた聴力を補うことで耳鳴りが軽減するのではと考えられています。

補聴器で耳鳴りに対処するには、補聴器の聞こえに慣れるまで時間がかかるので忍耐が必要ですが、補聴器を用いた耳鳴りの治療法は効果的だとされています。

補聴器を購入する際の流れ

補聴器を購入する前に耳鼻科を受診する女性のイメージ写真

難聴や耳鳴りに役立つかもしれないからと、補聴器をすぐに購入するのはお止めください。

メニエール病が疑わしい場合は、可能な限り速やかに耳鼻科(耳鼻咽喉科)を受診するようにしてください。

お近くの耳鼻科(耳鼻咽喉科)を探す|(一社)日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会

そして、まずはメニエール病の治療を優先してください。

そのうえで、全国にある補聴器相談医にて補聴器に関する相談をしてください。
補聴器相談医は、下記より探すことができます。

お近くの補聴器相談医を探す|(一社)日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会

補聴器の使用をすすめられたら、そのときは前向きに補聴器の購入・装着の検討をしてください。

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