補聴器の役割について ~認知能力低下の抑制も示唆されています~

2022年8月10日水曜日

耳より情報

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補聴器の役割について

補聴器の役割は端的に言うと、聞こえが悪い人に音を補って届けることです。
しかし、それだけでしょうか。

入門用補聴器の専門通販店「聞こえタウン」では、補聴器が果たす役割は上記にとどまらず、さまざまな面での影響力があると考えています。

以下に、補聴器の役割について列挙しました。

  • 必要な音を耳に届ける
  • 大きすぎる音から保護する
  • コミュニケーションの活発化
  • 認知症のリスクを間接的に低減
  • 「知識力」と「情報処理のスピード」低下を軽減する可能性

詳しくご説明いたします。

必要な音を耳に届ける

補聴器があるので子供との会話を楽しんでいる女性

補聴器の役割として最初に挙げたいのが、聴力が低下した人に必要な音(会話の音声など)を聞き取れるくらいまで音量を上げて届けることです。

聞こえにくさは人によって異なります。
補聴器には、それぞれ適応難聴度が軽度・中等度・高度・重度と決められていますので、難聴度合いに適切な補聴器を選ぶことで、必要な音を耳に届けることが可能になります。

大きすぎる音から耳を保護する

大きな音を聞いて苦しんでいる写真

補聴器が集音器と大きく違うのは、医療機器として安全性が担保されていることです。
その最たる機能が、「出力制限」になります。

耳は必要以上の大きな音を聞くことで、より一層難聴度合いが進みます。
補聴器は不必要に大きい音が耳に届かないよう、出力する音に制限をかけています。

その証拠に、耳を大きな音から保護するという観点からピーク値の表示が義務付けられています。
それは「90dB入力最大出力音圧レベル(ピーク値)」の表示項目で確認することができます。

孤独感を感じにくくなる

補聴器を使って家族との会話を楽しむ年配者の写真

難聴になればなるほど、積極的にコミュニケーションを取らなくなります。

スムーズな会話に「え?」や「なんて言った?」など聞き直しをするたびに、聞いている本人でさえも嫌になってくるからです。
また、みんなが同時にしゃべると会話についていけないので、騒がしいだけに感じてしまいます。

「やっぱり一人でいる方がラクね」なんて気持ちがどんどんと強くなっていき、テレビやラジオ、読書など一人でいることを好むように。
ご近所付き合いや気の合うお友達とのお出掛けも少しずつ参加しなくなります。

補聴器を使っても以前のような聞こえが戻るわけではありませんが、周囲との会話を楽しむ程度には聞き取りができるようになります。
それだけでも、孤立していく傾向は少なくなります。

認知症のリスクを間接的に低減

認知症に心配もなく、明るく暮らしている男性の写真

難聴は認知症を引き起こす危険因子のひとつです。

補聴器が認知症を予防する確たる効果はいまのところ確認できませんが、補聴器を用いることで認知症の発症リスクを軽減できる可能性が示唆されています。

補聴器を使うことで、

  1. 適切な「聞こえ」を維持
  2. ご家族や友人とのコミュニケーションを楽しみながら脳を活性化
  3. 認知症を予防したり、発症・進行を遅らせたりする

と考えられているのです。

実際に海外の研究では、難聴があると認知機能の低下が進みやすいことが明らかになりつつあります。
適切に補聴器を導入すれば認知症の発症を軽減させることができるのでは、と考えられています。

「知識力」と「情報処理のスピード」低下を軽減する可能性

国立長寿医療研究センターによると、難聴があることで次のような変化が現れるそうです。

  • 年を重ねても維持されやすい知的な能力である「知識力」が、難聴がある場合には低下する傾向がある 
  • 「情報処理スピード」は、一般的に50歳中頃以降に低下を示すが、難聴がある場合はより急速に低下する

具体的には、年を重ねても維持されやすい知的な能力である「知識力」が、難聴がある場合には低下する傾向がありました。

「情報処理のスピード」は、一般的に50歳中頃以降に低下を示しますが、難聴がある場合はより急速に低下することが分かりました。

参考:知的な能力と難聴の関係|国立長寿医療研究センター

補聴器を活用すれば知的な能力の衰えをゆるやかにすることができるという説には否定的なデータも存在します。
一方で、2021年10月に発表された研究報告では、「中等度難聴のある高齢者では、補聴器の使用が一般的知識の低下に対する保護効果をもたらす可能性がある」と結論付けされています。

参考:

Longitudinal associations between hearing aid usage and cognition in community-dwelling Japanese older adults with moderate hearing loss. PLoS ONE 16(10): e0258520. |Sugiura S, Nishita Y, Uchida Y, Shimono M, Suzuki H, Teranishi M, et al. (2021)

補聴器が難聴の人の認知機能低下を抑制、国立長寿医療研究センター|HealthDay News

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