当コラムは1982年創業、補聴器を販売して25年以上のインペリアル・エンタープライズ株式会社によるものです。補聴器の通販サイト「聞こえタウン」が運営するこちらのコラムは、初めて補聴器を購入される方・ご検討される方向けに、補聴器関連情報を分かりやすくお伝えいたします。 ショッピングサイトはこちらから
はじめに
これから補聴器を使う方にとって気になるのは、
「補聴器を着けたらどのくらい聞こえるようになるのか」
だと思います。
こちらでは、その疑問についてお答えいたします。
結論から申し上げると、「人によって異なる」です。
その理由を詳しく解説するとともに、実際に補聴器を着けるとどのように聞こえるのか、聞こえ方や補聴器を着け始めるタイミングについもご紹介します。
最後までご覧ください。
補聴器の聞こえ方はさまざまな要素で決まる
補聴器の聞こえ具合が人によって異なるのは、さまざまな要素があるからです。
代表的な要素として、以下のようなものがあります。
- 難聴度
- 語音明瞭度
- 補聴器の慣れ
- 話す人との距離
- 周囲の環境
それぞれについて、詳しくご説明します。
難聴度
聴力レベルは、正常から重度難聴まで5段階に分けることができます。
日本聴覚医学会では、難聴の程度を以下のように分類しています。
難聴度 | 平均聴力レベル | 目安 |
---|---|---|
正常 | 25dB未満 | ささやき声が聞こえる |
軽度難聴 | 25dB以上~40dB未満 | 小さな声が聞き取りにくい |
中等度難聴 | 40dB以上~70dB未満 | 大きな声でなければ聞こえない |
高度難聴 | 70dB以上~90dB未満 | 耳もとの大きな声なら聞き取れる |
重度難聴 | 90dB以上 | 耳もとで大声を出しても聞こえないことがある |
軽度難聴までであれば、もしかしたら(※)補聴器を使う必要がないかもしれません。
しかし、難聴度が高くなるにつれて補聴器の必要性は高まります。
また、高度難聴や重度難聴になると補聴器を使っても聞き取りにくい、または、まったく聞こえないというケースもあります。
(※)自己判断せず、必ず耳鼻科(補聴器相談医)による診断に従ってください。
語音明瞭度
補聴器を使って音は聞こえるようになっても、言葉が理解できなければ意味がありません。
これは、語音明瞭度を測定することで分かります。
一般的に、聴力と語音明瞭度は相関関係があり、聴力が低いほど語音明瞭度も低くなります。
このように、聞こえ方には語音明瞭度によっても左右されます。
より詳しく知りたい方は、「【補聴器】音は聞こえるのに言葉が聞き取れない理由」の記事をご覧ください。
補聴器の慣れ
補聴器は、着け始めてすぐに快適な聞こえが手に入るかというと、そうではありません。
むしろ、着け始めは「聞きづらく、不快」なことが多いです。
しかし、補聴器を着けて聞こえのトレーニングをこなすことで徐々に聞きたい音が耳に入ってくるようになります。
補聴器は、慣れによっても聞こえ具合が変わります。
より詳しい知りたい方は、「補聴器が聞こえづらい!? 補聴器の聞こえはトレーニングが必要です」の記事をご覧ください。
話す人との距離や位置
補聴器が聞き取りに適している距離は、1.5mまでといわれています。
当たり前ですが、話す相手が近いほど聞き取りやすくなります。
また、話す相手が正面にいると話す内容は理解しやすく、後ろから話しかけられると意図せず無視してしまうケースがあります。
補聴器で会話する場合、このように話す相手を意識しているかどうかによっても聞こえ方に影響します。
病院で不意に名前を呼ばれても気付けないのは、よくあるケースです。
周囲の環境
これも当たり前ですが、周囲の環境によっても聞こえ方が変わります。
もっとも聞き取りやすいのが静かな環境です。
逆に、電車内や交通量が多いところ、にぎやかな飲食店などでは、言葉の聞き取りが難しいです。
自宅ではよく聞き取れるけど、街中では聞き取りにくいのは珍しいことではありません。
補聴器の聞こえ方について
実際に補聴器を着けると、どのような聞こえになるのでしょうか。
イメージしやすいように、ある一例をご説明します。
※軽度難聴者を想定したご説明です。
※聴覚レベルや語音明瞭度によって、聞こえ方は異なります。
※難聴度の高い方は、雑音さえも聞こえないケースがあります。
補聴器を着け始めて数ヵ月の聞こえ方
補聴器の着け始めは、周囲の雑音(環境音)が騒がしく気になります。
このときは、さまざまな音が耳に入ってきます。
それこそ今までに意識したことのない音、例えば、冷蔵庫の動作音、換気扇の回転音、戸外での風きり音、食器を洗う音などが特に耳障りに感じます。
また、自分の声がこもったり、響いたりします。
とにかく、騒がしく耳障りな音が目立つので、人によってはこの段階で補聴器を使わなくなってしまう人がいます。
補聴器に慣れてきたときの聞こえ方
補聴器の音量や使用時間を調節しつつ、日常生活で環境音を聞くことに慣れてくると次第に雑音が気にならなくなってきます。
これは、「カクテルパーティー効果」といって、脳が必要な音とそれ以外の音を無意識に取捨選択するからです。
ある程度、慣れると以下のような聞こえ具合になります。
- 以前のように雑音がわずらわしくない
- 補聴器を長時間使っても疲れにくい
しかし、聞き取りに慣れたからといって難聴前のような聞こえが戻ることはなく、下記のようなことは気になります。
- 後ろからの音に気付きにくい
- 音の方向性が分かりにくい
- 自分の声がこもる
- 雑音が多い場所は変わらず苦手
それでも、使い始めにあった不快感は少なくなり、少しずつ聞き取りができるようになります。
気付いたら補聴器が日常生活に手放せなくなっているでしょう。
補聴器を着けるタイミング
では、肝心の補聴器を着け始めるタイミングはいつがいいでしょうか。
補聴器を使い始めるタイミングは、「聞こえがよくないな」と感じたときです。
補聴器は、以下の理由でできるだけ若い年齢から使い始めた方がよいといわれています。
- 早くから補聴器を使うと、そうでない人に比べて聞き取り能力が高い
- 補聴器の聞き取りに早く慣れることができる
- 補聴器を使うことでさまざまなメリットを享受できる
- 認知症の発症リスクを抑える可能性
より詳しく知りたい方は、「補聴器はいつから(何歳から)着け始めるべきか」の記事をご覧ください。
聴力の低下を感じたら、まずはお近くの耳鼻咽喉科(補聴器相談医)を受診してください。
そこで難聴と診断され、補聴器の使用をすすめられたら購入を検討してください。
耳鼻咽喉科(補聴器相談医)は、以下から探すことができます。
お近くの耳鼻咽喉科(補聴器相談医)を探す|(一社)日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
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