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放っておくと認知症の遠因になる難聴
「難聴」は認知症を引き起こす危険因子のひとつ
とても衝撃的な内容ですが、厚生労働省が2015年に策定した『新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)』において、難聴は認知症の危険因子のひとつに挙げられています。
歳を重ねると、誰しも聞こえは悪くなります。
そのことが認知症を引き起こすリスクになることを知っている人は、とても少ないように感じます。
こちらでは、なぜ「難聴」が認知症を引き起こす要因となるのかを解説するとともに、難聴対策としての補聴器が果たす役割をご紹介いたします。
難聴と認知症の関係
難聴と認知症の関わりについて国が初めて言及したのは前述の新オレンジプランです。
新オレンジプランでは、2025年には国内の認知症高齢者が約700万人と試算。認知症に対しての包括的な戦略を打ち出しました。
2017年には、国際アルツハイマー病協会国際会議において、2050年までに認知症は世界で約1億5,000万人に達すると試算。また、認知症のリスク要因として、難聴を含む9つの危険因子を挙げました。
国際アルツハイマー病協会国際会議で発表された9つの認知症リスク要因
小児期 | 11~12歳までに教育が終了 |
---|---|
中年期 (45歳以上65歳以下 |
難聴 |
高血圧 | |
肥満 | |
高年期 (65歳以上) |
喫煙 |
うつ病 | |
運動不足 | |
社会的孤立 | |
糖尿病 |
同論文ではこのような発表もされています。
- 難聴は予防できる要因のなかで最も大きな因子
- 補聴器を使用すると、難聴による過剰なリスクが軽減される可能性
参考:Livingston G, et al. "Dementia prevention, intervention, and care" Lancet (2017)
老人性難聴(加齢性難聴)は一度悪くなると元に戻らない
難聴になったら薬や手術などで治せばいいのでは?
または、生活習慣を見直せば聞こえが良くなるのでは?
と考える人がいるかもしれません。
難聴には大きく分けて、
このうち、伝音難聴と呼ばれるものは投薬や手術によって治療できるものが大半です。
しかし、加齢などが原因で起こる「感音難聴」は、残念ながら改善が期待できません。
音を感じる役割の有毛細胞が減少したり、耳の各器官が炎症などの影響により聴毛が抜け落ちたりすることで、聴力そのものが失われるからです。
この有毛細胞は再生することができません。
生まれた時の数が最大で、その後は加齢とともに次第に減少していきます。
・
伝音 難聴
外耳から中耳までの組織に障害が起こると音が聞こえにくくなります。耳垢が詰まる、鼓膜の動きが悪くなるなどがその代表例で、物理的に聞こえにくくなるものが「伝音難聴」です。伝音難聴は、投薬や手術などで治療できるものが大半です。・
感音 難聴
細胞の損傷や減少により、音を感じ取る能力が欠落して聞こえが悪くなります。伝音難聴が「音の損失」といわれるのに対し、感音難聴は「聴覚の損失」といわれます。積極的な治療が難しいこともあります。・
混合 難聴
伝音難聴・感音難聴の両方の症状があらわれるものです。中耳炎が悪化して内耳が冒された場合をはじめ、いくつかのケースがあります。
認知症だけではない。難聴が引き起こすこと
難聴が引き起こすのは認知症だけではありません。
- コミュニケーションを取らなくなってくる
- 町内のお付き合いがおっくうになる
- 外出を控えているうちに、コミュニケーションへの意欲が低下する
- 孤独を好むようになる・気分が落ち込んで何にもする気になれない抑うつ状態になる
など、それまでは自発的におこなっていたことが、だんだんと消極的になっていきます。
また行動だけではなく、注意力や反射行動にも変化があらわれる可能性があります。
- 運転事故を起こしやすい
- 転倒しやすい・知識力が低下しやすい
- 情報処理スピードが急速に低下しやすい
また、国立長寿医療研究センターによると、難聴があることで次のような変化が現れるそうです。
- 年を重ねても維持されやすい知的な能力である「知識力」が、難聴がある場合には低下する傾向がある
- 「情報処理スピード」は、一般的に50歳中頃以降に低下を示すが、難聴がある場合はより急速に低下する
難聴になったら補聴器が効果的
難聴になったら適切に対処することが大切ですが、そのうちのひとつが補聴器の装着です。
補聴器を装着することで適切な「聞こえ」を維持し、ご家族や友人とのコミュニケーションを楽しみながら脳を活性化することで、認知症を予防したり、発症・進行を遅らせたりすると考えられています。
「多少、聞こえづらいだけだから」といって難聴を放っておいてはいけません。
聞こえづらさを感じたら、将来的な認知症へのリスクを避けるためにも、適切に対処するようにしましょう。
また、補聴器は装着してたちまち聞こえが良くなるわけではありません。
数カ月のトレーニングが必要です。
トレーニングをなるべく早く終わらせるためにも、若いうちに補聴器を装着することをおすすめいたします。
難聴かな?と感じたら専門のお医者さんに相談する
難聴かもしれないと思ったら、まずはお近くの耳鼻咽喉科(補聴器相談医)で受診してください。
耳鼻咽喉科(補聴器相談医)は全国にありますので、こちらから調べてください。
お近くの耳鼻咽喉科(補聴器相談医)を探す|(一社)日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
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