補聴器の買い替え時期に適切なタイミングについて

2022年12月12日月曜日

耳より情報

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はじめに

補聴器の買い替えについて悩んでいる女性の写真

補聴器の耐用年数は5年なので、寿命はおおよそ5年とされています。

しかし、5年経過したからといって必ずしも補聴器は買い替えなければいけないわけではありません。
メンテナンスを行い大切に扱えば、5年以上使えるものもあるからです。

とはいえ、どういったタイミングで補聴器を買い替えるのがベストなのか判断するのが難しいところ。
こちらでは、補聴器買い替えの適切なタイミングについてご紹介します。

補聴器の寿命についてより詳しく知りたい方は、「補聴器の寿命はどのくらい? 長く使うための注意点も教えます」の記事をご覧ください。

補聴器の買い替えに最適なタイミング

5年以上経過した補聴器は、以下を目安に買い替えるのをおすすめします。
  • 購入から5年以上経過したタイミングでの故障
  • 補聴器購入時から聴力低下が進行した
  • 今の補聴器にない機能や特徴のある補聴器が必要になった
  • お店のキャンペーンで安く手に入れる

順に詳しく説明します。

購入から5年以上経過したタイミングでの故障

補聴器が自然故障した場合、保証期間内であれば無償で修理してくれます。
(故意による故障は補償対象外)

しかし、目安となる保証期間は店舗型であれば約2年、通販型であれば約1年となっています。

ですから、5年以上経過した補聴器は特別な契約を行っていない限り、有償となります。
料金はメーカーによって異なりますが、とあるメーカーでは以下のような設定になっています。

修理費の概算目安
5年以内 5年以上経過
安い部品 5,000~8,000円 12,000円
電子部品 25,000円 40,000円
※正確な費用は購入した店舗に伺ってください

このように、年数が経過した補聴器は修理費用がかさむことがあるので、その場合は新しい補聴器に買い替えた方がよいでしょう。

店舗型補聴器と通販型補聴器の違いについて詳しく知りたい方は、「【徹底比較】通販型補聴器と店舗型補聴器の違い」の記事をご覧ください。

補聴器購入時から聴力低下が進行した

基本的に、時間が経つほど難聴は進行している可能性が高くなります。

特に、補聴器を購入したときよりも難聴度合いが進んでしまった場合、使っている補聴器では対応しきれない場合があります。

聴力レベル 聴力の程度
軽度難聴 25~40dB
中等度難聴 40~70dB
高度難聴 70~90dB

そのためにも、少なくとも年に一度は耳鼻咽喉科または補聴器購入店で定期的な聴力検査を行いましょう。
そのうえで、聴力が落ちてしまった場合は、適合する補聴器への買い替えをおすすめいたします。

今の補聴器にない機能や特徴のある補聴器が必要になった

環境や習慣、体の衰えに応じて、補聴器を買い替えた方がいいケースがあります。
例えば、以下のような場合です。

必要な機能が欲しい

「インターホンとの連携」や「紛失した補聴器を探す」、「イヤホン兼用」など、欲しい機能を搭載した補聴器がある場合、買い替えのタイミングかもしれません。

日進月歩の補聴器ですが、ここ数年はインターネットやスマートフォンとの連携により、いままでにない機能を持つ補聴器が登場しています。
そうした機能が必要な場合は、買い替えを検討してみてもいいかもしれません。

マスク生活なので耳あな型に変えたい

2022年12月現在でも、マスクは生活に欠かせません。
しかし、マスクを着けたり外したりするとどうしても補聴器が邪魔になる場合があります。

それがストレスになる場合は、耳あな型補聴器に変えるのもおすすめです。

耳あな型補聴器をお試しができるお店を知りたい方は、「オーダーメイドの耳あな型補聴器が無料でお試しできるお店一覧」の記事をご覧ください。

静かな環境に引っ越した

騒音の少ない場所に引っ越したり、介護施設に入居したりした場合など生活環境が変わった際も、補聴器の買い替えタイミングかもしれません。
なぜなら、静かな環境になれば求められる機能が変わってくるからです。

騒音抑制に特化した補聴器が必要なくなれば、いまより機能を落とした補聴器や比較的安価で操作が簡単なポケット型補聴器が選択肢に含まれるかもしれないからです。

ポケット型補聴器の特徴が知りたい方は、「【ポケット型補聴器】特徴(メリット・デメリット)」の記事をご覧ください。

運動をはじめたので、防水防塵タイプを使いたい

健康やレクリエーションのために運動をはじめたけど、補聴器が着けられなくて困っている。
そんな方に耳あな型補聴器や防水防塵機能の付いた補聴器がおすすめです。

買い替えではなく、2台目としてある程度の期間を併用するのもいいかもしれません。

耳あな型補聴器の特徴が知りたい方は、「【耳あな型補聴器】特徴(メリット・デメリット)」の記事をご覧ください。

電池交換など細かい手もとの作業が難しくなってきた

細かい作業が難しいと、毎回補聴器の電池交換に手間がかかりますよね。
そんな方は、充電式のタイプに変えるのがいいかもしれません。

まだまだ数は少ないですが、充電式の補聴器も多く発売されるようになってきました。
電池を買う手間も省けるので、おすすめかもしれません。

お店のキャンペーンで安く手に入れる

どのくらいの割引率かにもよりますが、お得に補聴器が手に入るなら買い替えのチャンスかもしれません。
補聴器は高額なため、数%の割引でもお得に購入できます。

過去には、割引だけではなくクーポン配布やお値段そのままでワンランク上の補聴器にランクアップするキャンペーンなども行っていたケースがあります。

買い替える際には必ず耳鼻咽喉科を受診しましょう

補聴器の買い替えにあたり、耳鼻咽喉科を受診している女性のイメージ写真

補聴器を買い替える際は、必ず耳鼻咽喉科(補聴器相談医)を受診してください。

お近くの耳鼻咽喉科(補聴器相談医)を探す|(一社)日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会

チェックしたいのは、以下の項目です。

  • 聴力が落ちてないかチェック
  • 耳の健康をチェック

特に、聴力が以前より落ちた場合、お使いの補聴器では適合しない可能性があります。
そうなると、より難聴度合いの高いものに適応した補聴器を着ける必要があります。

聴力検査でそうした必要の有無が分かりますので、必ず調べるようにしましょう。

賢い補聴器の選び方を知りたい方は、「補聴器の選び方 ~種類や特徴など初心者でも分かる超簡単解説~」の記事をご覧ください。

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