補聴器からハウリング(ピーピー音)が出る原因と対処法

2022年11月25日金曜日

ハウリング 耳より情報

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ハウリングとは?

補聴器からのハウリングを嫌がる女性の写真
補聴器を装着しようとしたときや装着中に、以下のような音を聞いたことはないでしょうか。
  • ピーン
  • キーン
  • ピーピー

この音を「ハウリング」といいます。

マイクを使って拡声している場面で、「ブーン」「キーン」や「ピー」といった大きく不快な音を聞いたり、発言者の声がやまびこのように返ってきて聞きづらくなったりすることがあると思いますが、これもまったく同じ現象です。

ハウリングは本人が不快に思うだけでなく、周囲にも迷惑がかかってしまいます。
特に、コンサートや美術館など静かな場所にいるときには絶対に出したくない音です。

このコラムでは、補聴器でハウリングに悩まされている方のために、その原因と対処法をご紹介いたします。

補聴器からハウリングが起こるメカニズム

ハウリングが起こる理由は単純で、補聴器からの音が再び補聴器のマイクに入ってしまうからです。

ハウリングが発生するメカニズムイラスト。詳細は後述。
具体的には、下記のような順序で起こります。
  1. 補聴器のスピーカーから漏れてしまった音をマイクがキャッチ
  2. 補聴器のアンプを通じて音を大きく増幅
  3. スピーカーでハウリング音を発生
  4. 1の繰り返し

簡単にいうと、出した音をそのままマイクで拾ってしまうというループ状態に陥っているのです。

では、なぜハウリングが発生するのかというと、補聴器の装着や設定が上手くいってないからです。

例えば、以下のような理由です。
  • 補聴器の耳栓が小さく、装着した耳と耳栓の間に隙間ができる
  • 補聴器のボリュームを大きく設定している
  • 耳垢が詰まっているため、耳栓が正しく装着できない
  • 電話をしているときに起こる場合は、受話器を耳で塞いでいる

なので、ハウリングが何度も起こる場合はそれぞれ対処していく必要があります。

補聴器が音を出す仕組みが知りたい方は、「補聴器の仕組みを分かりやすく解説」の記事をご覧ください。

ハウリングの原因と対処法

補聴器によるハウリングがなく、快適な電話を楽しんでいる女性の写真

ハウリングの主たる原因と対策を解説します。

補聴器の耳栓が小さく、装着した耳と耳栓の間に隙間ができる

ハウリングが最も発生しやすい理由は、耳と耳栓の間に隙間ができていることです。

スピーカーとマイクの距離が近い「耳あな型補聴器」や「耳かけ型補聴器」に多くみられる現象です。

特に耳あな型補聴器は目立たない小ささが魅力ですが、スピーカーとアンプの距離がとても近いぶん、ハウリングが起こりやすい設計になっています。

対策としては、耳穴のサイズに合った耳栓に付け替える必要があります。

補聴器のボリュームを大きく設定している

こちらも主に耳あな型補聴器で起こることが多いです。

耳栓でしっかりと耳を塞いでも、補聴器のスピーカーから出てくる音が大きすぎると、マイクが拾ってしまってハウリングが発生する可能性があります。

対処法としてはボリュームを下げればいいのですが、聞こえが悪くなっては元も子もありません。
店舗で購入した場合はそのお店や耳鼻科にご相談ください。

耳垢が詰まっているため、耳栓が正しく装着できない

最近、耳掃除をしましたか?
体の自浄作用で耳垢は自然と排出されますが、歳を重ねると新陳代謝が落ちるのでこの限りではありません。

また、耳掃除をしたつもりになっても、実際は奥の方に耳垢を押し込んでしまっている場合もあります。
耳掃除は立派な医療行為ですので、耳の定期健診がてらに耳鼻咽喉科で耳垢を取ってもらってください。

耳垢の詰まりはハウリングの発生源になるだけではなく、補聴器の寿命を短くしてしまう場合もあります。

耳垢と補聴器について詳しく知りたい方は、「耳垢で補聴器が故障!? よくある原因と対処法をご紹介」の記事をご覧ください。

電話をしているときに起こる場合は、受話器を耳で塞いでいる

電話中にハウリングが起きやすい人は、相手の声がよく聞こえるようにと受話器を耳で塞いでしまっている可能性があります。

耳を塞ぐとマイクの音がこもりがちになり、どうしてもハウリングが発生しやすい環境になってしまいます。
受話器を耳から少し離すだけでも変わりますので、試してみてください。

それでもハウリングが発生する場合

ハウリングを完全に抑えるのは難しいです。

例えば、耳栓をオーダーメイドで作ったとしても、話したり笑ったりすると口が動きます。
口を動かすと耳の中も動くので、人によっては耳と耳栓の間に隙間が生まれてしまう場合があります。

こればかりは個人の耳の形状にもよるので解決が難しいですが、ぜひ、「ハウリング抑制機能」を搭載した補聴器を試してみてください。
※補聴器のハウリング抑制は完全にハウリングをなくす機能ではありませんので、あらかじめご承知おきください。

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