集音器と骨伝導の違いって何ですか?

2023年2月7日火曜日

集音器

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はじめに

集音器と骨伝導の違いで悩んでいる女性の写真

集音器と骨伝導は、音を聞きやすくするという共通点がありますが、大きく異なる点があるので単純に比較することができません。
こちらでは、集音器と骨伝導の違いについて詳しく解説いたします。

集音器とは

集音器のイラスト

集音器は、周囲の音を増幅して聞こえをサポートする音響機器です。
難聴まではいかないけど聞き取りづらさを感じる人が使います。

難聴の人は、補聴器という医療機器を使います。

  • 集音器…聞き取りづらさをサポートする音響機器
  • 補聴器…難聴者向けに聞き取りづらさをサポートする医療機器

集音器と補聴器について詳しく知りたい方は、「「補聴器と集音器の違いって何?」を分かりやすく解説」の記事をご覧ください。

骨伝導とは? その仕組みとメリット・デメリット

骨伝導の仕組みイラスト。集音器は空気の振動が耳を伝って脳に届くのに対して、骨伝導は骨を伝って音を脳へ届けます。

集音器は音響機器なのに対して、骨伝導は音が聞こえる仕組みのことです。

音の聞こえ方には2種類あります。
すなわち、「気導音」と「骨導音」です。

一般的な音の聞こえ方を気導音といい、耳から周囲の音を取り入れて脳へ伝達します。
一方、骨導音は読んで字のごとく、骨を伝って音を脳へ伝達することを指します。

<気導音と骨導音の音の伝わり方>
  • 気導音 耳介→中耳→内耳(蝸牛かぎゅう)→聴神経→脳
  • 骨導音 骨→内耳(蝸牛)→聴神経→脳

この仕組みを応用したのが、骨伝導式集音器です。

骨伝導式集音器のメリット・デメリット

<メリット>
  • 耳に負担がかかりにくい
  • 耳に装着しないので、耳が疲れにくい
  • 騒音のなかでも音が聞こえる
  • 周囲の音も聞こえる
<デメリット>
  • 音漏れする場合がある
  • 装着時に骨を圧迫しすぎると痛い
  • 騒音がうるさいと聞こえない場合がある
  • 大音量で聞くと、耳がダメージを受けやすい
  • 価格が高い

集音器の種類と使い方

集音器には、主に5つの種類があります。

  • 耳かけ式…耳かけ式は、耳に引っ掛けて使うタイプです
  • 耳あな式…耳の穴にすっぽりと入るタイプです
  • ポケット式…携帯ラジオのような形状の本体からイヤホンを通じて聞くタイプです
  • 骨伝導式…ワイヤレスヘッドホンのような機器を側頭部に装着し、耳ではなく骨から伝わる音の振動を捉えます
  • スピーカー式…テレビの前など特定の場所に設置して、指向性の高い音を発するスピーカーです

集音器は、耳や側頭部に装着するか、スピーカーのように置いて使います。

集音器の種類について詳しく知りたい方は、「【初心者向け】集音器の種類(評判・メリット・デメリット)」の記事をご覧ください。

骨伝導の上手な使い方

骨伝導は、ワイヤレスヘッドホンのような機器を側頭部に装着します。

一般的な集音器は、騒音の激しい場所での使用が困難ですが、骨伝導はある程度の騒音がある場所や、料理・洗い物をするときに活躍します。
また、イヤホンは耳を塞いでしまいますが、骨伝導イヤホンは耳に入る音も聞きつつ、骨から伝わる音をキャッチすることができます。

一方で、「感音難聴」といわれる内耳や神経、脳などに異常のある人には使えません。
骨伝導は、外耳や内耳に異常がある「伝音難聴」にのみ有効とされています。

難聴の種類 異常のある場所 有効性
伝音難聴 外耳・内耳
感音難聴 内耳・神経・脳 ×
混合性難聴 どちらも

伝音難聴と感音難聴について詳しく知りたい方は、「難聴の原因は? 症状別の原因と対処法について」の記事をご覧ください。

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