当コラムは1982年創業、補聴器を販売して25年以上のインペリアル・エンタープライズ株式会社によるものです。補聴器の通販サイト「聞こえタウン」が運営するこちらのコラムは、初めて補聴器を購入される方・ご検討される方向けに、補聴器関連情報を分かりやすくお伝えいたします。 ショッピングサイトはこちらから
集音器とは?
集音器とは周囲の音を大きくして、日常生活における「ちょっと聞こえない」を解決するものです。
同様の目的で「補聴器」がありますが、集音器はより気軽に使える「音響機器」「家電」といった感覚で購入できます。
こちらでは、集音器の特徴やメリットなどをご紹介します。
集音器と補聴器の違いについて詳しく知りたい方は、「「補聴器と集音器の違いって何?」を分かりやすく解説」の記事をご覧ください。
集音器のデメリットを知りたい方は、「集音器のデメリット【7選】 購入前に知りたい意外な落とし穴」の記事をご覧ください。
集音器の役割は? 誰が使うもの?
集音器は、気軽に使える「音響機器」です。
その役割としては、周囲の音を大きくすることです。
雑音やすでに聞き取れている音まで大きくしてしまうものの、聞こえにくさを気軽に緩和してくれるのが最大のメリットです。
機能は補聴器ほどの求められていないので、作りは比較的簡易なものから本格的なものまであります。
価格帯も数千円から数万円と幅広く、無名ブランドから大手企業までさまざまな製品が販売されています。
- 集音器…聴力が正常または少し聞きづらい程度の健聴者
- 補聴器…軽度難聴以上と診断され、補聴器の着用を医師にすすめられた難聴者
なお、難聴の有無は、耳鼻咽喉科にて聴力検査を行うことで分かります。
難聴は認知症の発症リスクを高める危険因子なので、年に1回は必ず聴力検査を受けるようにしましょう。
お近くの耳鼻咽喉科専門医を探す|(一社)日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
難聴と認知症についての関りをより詳しく知りたい方は、「補聴器が難聴と認知症に与える影響」の記事をご覧ください。
集音器の種類について
集音器は「音響機器」の部類ですので、補聴器に似た形状のものからスピーカー型のようなものまで存在します。
集音器の定義自体も明確な決まりがあるわけではないので、販売者が「集音器」と称すればそのようになります。
こちらでは、集音器の代表的な種類をご紹介します。
耳かけ式
耳かけ式は、耳に引っ掛けて使うタイプです。
本体が耳の外にある分、機能が充実しています。
最近の耳かけ式集音器はほとんどが充電式となっており、電池交換の手間が不要です。
また、数千円から購入できるのでお財布にやさしいです。
耳あな式
耳の穴にすっぽりと入るタイプです。
外側からはほとんど見えませんが、見えたとしても音楽を聴くイヤホンと変わりなく他人からは集音器を着けていると思われません。
耳あな式も充電タイプが主流になりつつありますが、一部、空気電池を使うものもあります。
ポケット式
携帯ラジオのような形状の本体からイヤホンを通じて聞くタイプです。
本体が大きいので操作が簡単で、乾電池を使っているので電池の持ちもよく、電池交換も簡単です。
耳かけ式や耳あな式に比べて種類は少ないです。
骨伝導式
ワイヤレスヘッドホンのような機器を装着し、耳ではなく骨から伝わる音の振動を捉えます。
イヤホンは耳を塞いでしまいますが、骨伝導イヤホンは耳に入る音も聞きつつ、骨から伝わる音をキャッチすることができます。
スピーカー式
テレビの前など特定の場所に設置して、指向性の高い音を発するスピーカーです。
対象者に向けて設置することで、家族でテレビを観ていても本人だけが大きな音で聞きとれるので、テレビの音量を大きくしてしまう方に向いています。
集音器を使う際の注意点やデメリット
集音器でもっとも気を付けなければならないことは、大きな音を聞いて耳にダメージを与えないことです。
耳には有毛細胞と呼ばれる音を感じるとる器官がありますが、生まれたときの数が最大で歳を重ねるごとに徐々に失われ、再生することはありません。
大きな音により有毛細胞がダメージを受けると、徐々に細胞が失われて難聴として症状があらわれます。
集音器は補聴器と違って、音量を制御する機能の搭載義務がありませんので、自分で耳を守らなければなりません。
例えば、外出時に車のクラクションを突然鳴らされると、より大きな音となって無防備な耳に入ってしまいます。
なので、騒音や雑音の大きいところには近づかない、集音器は使わないといった対策が必要です。
- 商品のよって性能のバラつきが多い
- 修理対応してくれるところが少ない
- 保証や修理などアフターサービス面が不安
こうした点をあらかじめ理解したうえで、自分に合った集音器を選んでください。
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