補聴器を着けるのが恥ずかしいのは、もはや昔の話!?

2023年2月28日火曜日

補聴器雑学

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補聴器を着けている人は恥ずかしい!?

堂々と補聴器を着けている女性の写真

「ダサい」「恥ずかしい」「年寄りになったイメージ」などとされていた補聴器のイメージが、大きく変わりつつあります。
補聴器に対してあまり好ましい印象を持たないのは、古い感覚と捉えられてしまうかもしれません。

若い人ほど難聴や補聴器を使うことに対してポジティブに捉えている人が多いのは、なぜなのか。

こちらでは、補聴器が恥ずかしくて着けるのをためらうという方にこそ、補聴器は恥ずかしくない理由をご紹介します。

補聴器の着用が苦痛に感じる方は、「補聴器の雑音・ノイズについて ~原因と対処法をズバリ解説~」の記事をご覧ください。

補聴器が恥ずかしくない理由

最近、どうして補聴器を着けることが恥ずかしくなくなってきているのか。
その理由をご紹介します。

おしゃれな補聴器が販売されるようになった

赤、黒、青、緑、黄色、紫。
色とりどりの補聴器をご覧になったことがあるでしょうか。

気分や服装、または、自分の色に合わせて補聴器の色を選べるようになってきました。
おしゃれでスマートなデザインは、ある意味アクセサリーのようです。

また、次にご紹介するイヤホンの進化も、補聴器ユーザーにとっては周りを気にすることが薄れるほど、大きな出来事でした。

イヤホンを着けるのが当たり前の時代になった

イヤホンを着けている女性の写真

スマートフォンの普及で、世の中は大きく変わりました。
イヤホンもその一つです。

イヤホンといえば、以前はコードのある有線イヤホンが当たり前でした。
しかし、今はどうでしょう。

道行く人を見ると、その多くがワイヤレスイヤホンを着けています。
形状も多彩になり、それがイヤホンなのか、集音器なのか、補聴器なのかまったく分かりません。

そんな時代になったから、耳に何かを着けていたとしても良くも悪くも誰も関心を持たないようになっています。

個性を認められる時代になりつつある

性、人種、障害など、個々人の違いが当たり前として認められる時代となりました。
「個」や「個性」を出してもいい時代です。

多様性のある社会だから、難聴者にはやさしく接するようになりました。

その証拠に、さまざまな窓口で難聴者向けに筆談ができるようにしているところが増えています。
子どもに人気の玩具バービー人形には、補聴器を着けている子が登場しています。

以前ならコンプレックスに感じるようなことが、誰もが認められる社会や多様性のある世の中が変わりつつある証拠です。

難聴を理解してもらう方がラク

補聴器をすることに抵抗がある人が、まだまだいるのも事実です。
一方で、アクセサリー感覚で補聴器を着ける人も増えており、最近は「隠す補聴器」から「見せる補聴器」へと変わりつつあります。

補聴器にデコレーションを施したうえで装着することで、話し相手に難聴だということを理解してもらい、会話を聞き取りやすくするという狙いがあるからです。

補聴器を見せることを重要視している人が若い人を中心に増え、補聴器をポジティブに捉えています。

もしかしたら、近い未来に「魅せる補聴器」へと変わるのかもしれません。

補聴器を着けることのメリット

さらに、補聴器を着けることでいくつものメリットがあります。
例えば、以下のようなことです。

<補聴器を着けることでのメリットの一例>

  • 会話が聞き取りやすくなる
  • 聞き取りやすい声で話せるようになる
  • 映画や音楽など趣味が楽しめる
  • 活発なコミュニケーション
  • 日中、活発的に行動するようになる
  • 耳鳴りや幻聴が減る
  • 認知症リスクの低減
  • その他、生活が便利になる

補聴器のメリットをより詳しく知りたい方は、「補聴器の効果について ~いくつものメリットをご紹介~」の記事をご覧ください。

気兼ねなく補聴器を着けられる世の中になることを願って

補聴器に対しての印象がガラリと変わりつつあることをご紹介しました。

それでも、「やっぱり自分は恥ずかしい」と思う気持ちは変わらないかもしれません。
補聴器を着けることに恥ずかしさを感じるのは、よくあることです。

しかし、補聴器は、聞こえの悪さに苦しむ人が普通の生活を送ることを助けるための素晴らしいツールです。
補聴器を使うことで、世界中で起こっていることをよりよく理解し、より良いコミュニケーションを取ることができます。

また、補聴器は、聞こえを補うだけでなく、認知症のリスクを低下させることも示されています。
さらに、補聴器の使用は、社交的な場面での自信を高め、ストレスを軽減し、心理的な健康状態を改善することも示唆されています。

どうしても「自分だけが補聴器を着用している」という感覚にとらわれがちですが、実際には多くの人々が補聴器を愛用しています。

医師から補聴器の装着をすすめられたのなら、ぜひ前向きに検討してください。
視力の悪い人が堂々とメガネ(または老眼鏡)を着けているのと同じように、気兼ねなく補聴器を着けられる世の中になることを願うばかりです。

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