当コラムは1982年創業、補聴器を販売して25年以上のインペリアル・エンタープライズ株式会社によるものです。補聴器の通販サイト「聞こえタウン」が運営するこちらのコラムは、初めて補聴器を購入される方・ご検討される方向けに、補聴器関連情報を分かりやすくお伝えいたします。 ショッピングサイトはこちらから
はじめに
補聴器を使っても「聞こえない」「聞こえづらい」などといったことはありませんか?
補聴器の聞こえについては、いくつかの理由があります。
こちらでは、補聴器が聞こえない、聞き取りづらいといった方に向けて、その原因と対処法をご紹介いたします。
補聴器が聞こえない、聞き取りづらい理由は、主に以下の通りです。
- 電池切れ、電池の残量が少ない
- メンテナンス(クリーニング)を行っていない
- 補聴器の音量が合っていない
- 聞こえのトレーニングが不足している
- 補聴器がご自身の聴力に適していない
- 補聴器ではなく人工内耳が適している
それぞれの原因と対処法をご紹介いたします。
電池切れ、電池の残量が少ない
もっとも多いのは、電池が切れていたり、電池の残量が少なかったりするケースです。
多くの補聴器はボタン型の空気電池を使用しています。
空気電池は小型の補聴器と相性は抜群ですが、水銀電池や乾電池に比べて電池の寿命が短いという欠点があります。
空気電池は、一度シールをはがすと放電が始まります。
補聴器をしばらく使わない場合はシールを張り直せば放電を防ぐことができますが、長期保管には向きませんので、早めに使い切るようにしましょう。
また、以下の条件では電池の性能が劣化するので注意してください。
- 寒い場所で保管していた場合、体温で温めてから使用する
- 室内の二酸化炭素濃度が多い場合は、換気が必要
メンテナンス(クリーニング)を行っていない
メンテナンス(補聴器のクリーニング)も重要です。
補聴器は精密機器なので、耳垢などの汚れにとても弱いです。
音が出なくなる、故障するといったケースが発生する場合がありますので、日々のメンテナンスは欠かさないようにしましょう。
補聴器は使い終わったら一晩乾燥させる
補聴器は使い終わった後、乾燥ケースで保管する必要があります。
前述の通り、補聴器は湿気や水分に弱いからです。
また、丸一日補聴器を装着していると、不感知性の汗によって補聴器は少なからず湿気の影響を受けます。
ですから、その日使い終わった補聴器は乾燥ケースに入れて保管する必要があります。
補聴器の乾燥時間ですが、目安は一晩(約6~8時間程度)を目安に乾燥させてください。
乾燥ケースに入れる乾燥剤は、100円ショップなどで購入することができますので、定期的に入れ替えてください。
補聴器が水に濡れてしまったときは、「補聴器を水没・水濡れさせてしまったときの対処法」の記事をご覧ください。
耳垢で補聴器が故障する場合も
人は歳を取るほど、耳の中に耳垢が溜まりやすくなります。
実際に耳垢栓塞(じこうせんそく)という耳垢の詰まりは、高齢者が圧倒的に多いです。
右耳 | 左耳 | |
---|---|---|
50代 | 6% | 4% |
60代 | 6% | 5% |
70代 | 15% | 9% |
80代 | 21% | 13% |
耳垢について詳しく知りたい方は、「耳垢で補聴器が故障!? よくある原因と対処法をご紹介」の記事をご覧ください。
補聴器の音量が合っていない
補聴器がうるさいからとボリュームを下げたりしていませんか。
よりよい聞こえのためには、音量は少し大きめの音が適していますので、調整が必要です。
店舗で購入した補聴器なら、販売店で細かく調整してもらえます。
ハウリングが起こったときの対処法
ピーピー音に代表されるようなハウリングが起こっている場合、耳栓または補聴器と耳あなに隙間が生まれている可能性があります。
適切なサイズの耳栓を使用することで解消されますので、調整してください。
それでも改善しない場合は、耳栓または補聴器が耳の形に合っていないケースが考えられます。
補聴器の雑音については、「補聴器の雑音について ~原因と対処法をズバリ解説~」の記事をご覧ください。
故障の場合
上記を試しても聞こえない、聞こえづらい場合、故障かもしれません。
以下の症状があれば、故障している可能性がありますのでメーカーや販売店にご相談ください。
- 電源が入らない
- 音が籠る感じがする
- 音が出ない
- 音に異音(ジーやザーなど)が入る
- 音が途切れる
- 音が大きくならない
聞こえのトレーニングが不足している
補聴器の使いはじめには、脳が聞こえに慣れておらずうるさく感じます。
この場合、聞こえるけどうるさい=聞こえづらい状態となります。
補聴器を購入してから、毎日10時間以上を数カ月装着するのが理想です。
聞こえに慣れるまでには、どうしてもこの期間のトレーニングが必要になってきます。
また「一日数時間しか着けていない」「毎日補聴器を着けていない」といった人は、トレーニングが足りてない可能性がありますので、しばらくは雑音に我慢しながら補聴器で音を聞くことに慣れてください。
補聴器を使った聞こえのトレーニングに関して詳しく知りたい方は、「補聴器が聞こえづらい!? 補聴器の聞こえはトレーニングが必要です」の記事をご覧ください。
補聴器がご自身の聴力に適していない
上記のいずれにも当てはまらない場合、ご自身の聴力に対して補聴器が合っていないのかもしれません。
もう一度、耳鼻咽喉科や補聴器販売店(店舗のみ)にて聴力検査をすることをおすすめします。
補聴器を使用した聴力検査を行う
耳鼻咽喉科や補聴器販売店(店舗のみ)で、補聴器を使った聴力検査を行ってください。
補聴器は、軽度・中等度・高度・重度といった聴力レベルに適合した機器を使う必要があります。
それが合っているかどうかを調べてください。
聴力レベル(難聴レベル)とは
難聴は、上述の通り、軽度・中等度・高度・重度といった聴力レベルに分けられます。
難聴度 | 聴力レベル | 状態 |
---|---|---|
軽度 | 25dB以上40dB未満 | 小さな声や騒音下での会話が聞き取りづらい |
中等度 | 40dB以上70dB未満 | 普通の大きさの声や会話が聞き取りづらい |
高度 | 70dB以上90dB未満 | 大きな声か補聴器を用いないと会話が聞こえづらい |
重度 | 90dB以上 | 補聴器でも聞き取れず、人工内耳の装用を検討 |
補聴器ではなく人工内耳が適している
高度難聴または重度難聴の方は、補聴器ではなく人工内耳が合っているかもしれません。
一度、耳鼻咽喉科にご相談することをおすすめいたします。
人工内耳とは、(※)世界でもっとも普及している人工臓器のひとつで、聴覚障害があり補聴器での装用効果が不十分である方に対する唯一の聴覚獲得法です。
参考:人工内耳について|(一社)日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
人工内耳に適しているかどうかは、医師の判断によります。
人工内耳にかかる費用はおよそ400万とされています。
健康保険の適応となっているので3割の場合およそ120万が実質費用となりますが、高額療養費制度および心身障害者(児)医療費の助成制度があります。
詳しくは、各医療機関にお問い合わせください。
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