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はじめに
以下のような音が聞こえたら、耳鳴り症状の可能性があります。
- ジー
- ブー
- ザー
- シー
- チーン
- ガー
- ピー
耳鳴りは、誰しもが発症する可能性があります。
なかには突発性難聴など早期発見・早期治療が必須のケースもありますので、疑わしい場合はすぐにでも耳鼻科(耳鼻咽喉科)を受診してください。
早めに受診することで完治や改善の可能性が高くなりますが、放置すると重症化が進み完治が困難になる場合があります。
お近くの耳鼻科(耳鼻咽喉科)を探す|(一社)日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
こちらでは、耳鳴りが発症したときに、治療とは別に行える対処法についてご紹介します。
以下を試すことで、もしかしたら早期回復の手助けになるかもしれません。
順番に説明しますので、最後までお読みいただき、できることから始めてください。
- 日常生活で行える耳鳴りの対処法
- 耳鳴りが悪化するリスクを避ける
- 気長に行う治療方法
- 耳鳴りを必要以上に意識しない
耳鳴りについて
耳鳴りは「治らない病気」といわれているように、完治するのがとても難しいです。
原因もさまざまで、耳鳴りの種類もさまざまです。
まずは、耳鳴りについて解説します。
耳鳴りの種類
耳鳴りは、3つの種類に分けることができます。
- 高音性耳鳴り…「キーン」「ピーン」など金属音や電子音のような高音の耳鳴り
- 低音性耳鳴り…「ゴー」「ドー」のように冷蔵庫から出るような低い音の耳鳴り
- 他覚的耳鳴り…脈打つような音が聴診器を使って第三者にも聞こえる耳鳴り
より詳しく知りたい方は、「音で分かる耳鳴りの種類(動画解説付き)と対処法」の記事をご覧ください。
耳鳴りの原因について
一般的な耳鳴りの原因は、ほとんどが鼓膜より奥にある内耳に何らかの問題があると考えられています。
例えば、以下のようなケースです。
- 突然の耳鳴りや難聴が起こる「突発性難聴」
- アブミ骨の動きが悪く鼓膜に音が伝わりにくい「耳硬化症」
- 内耳でリンパ液が増える「メニエール病」
- 風邪や感染症が原因で起こりやすい「中耳炎」
ほとんどの耳鳴り症状は、聴力低下(難聴)が原因です。
耳鳴りを訴える約9割の人に聴力低下が認められています。
聴力低下がないにも関わらず耳鳴りを訴える人はわずか1割ほどでした。
出典:耳鳴と聴力障害の関係|後藤修二・河辺義孝・前田真喜子
なぜ、聴力が低下すると耳鳴りが起きるのかというと、
- 難聴で脳に音が届かなくなる
- 聞こえにくくなった音を脳が補おうと活性化する
- 活性化した脳が本来ないはずの音を勝手に作り出す
と考えられています。
いまのところ、なぜこのような問題が起こるのかは明らかにされておらず、加齢やストレス、自律神経の乱れ、睡眠不足、運動不足、疲れなどが関係しているのではと考えられています。
また、耳以外の病気(例えば、高血圧、脳腫瘍、脳梗塞、脳出血など)で耳鳴りが発症するケースもあります。
耳鳴りの治療法
耳鳴りに対しては、下記の治療方法を選択するケースが多いです。
- 薬物療法…ビタミン剤、末梢循環改善薬、抗不安薬、睡眠導入剤などの処方
- 音響療法…環境音等を使って耳鳴りに慣れることを目的とした治療法
- 心理療法…心理的ストレスを和らげて耳鳴りによる苦痛を軽くするメンタルケア
日常生活で行える耳鳴りの対処法
普段の暮らしに取り入れることができる、耳鳴りの対処法をご紹介します。
耳鳴り症状はすぐに改善するようなものではありませんので、長続きできるように無理のない範囲で試してみてください。
運動する
体を動かすことは、血流促進やストレス発散、冷え改善、体力増強、成人病予防、認知症予防などさまざまな効果が謳われています。
ウォーキング、筋力トレーニング、ストレッチなどを習慣的に行うようにしましょう。
睡眠時間を確保する
不眠や睡眠障害、疲労は自律神経の悪化につながります。
十分な休息は自律神経を正常にすることにもつながりますので、睡眠時間は規則正しくしっかりと確保してください。
耳に良い食事をする
耳に良い食べ物とは、栄養バランスのとれた食事をすることです。
厚生労働省と農林水産省が作成した栄養バランスガイドを参考に、腹八分目を意識しましょう。
より詳しく知りたい方は、「耳に良い食べ物や栄養素とは? (耳鳴り・難聴・メニエール病予防)」の記事をご覧ください。
リラックスして過ごす
交感神経が優位に働く緊張状態は、血管の収縮、血流悪化などを引き起こします。
ゆったりとリラックスすることで、血の巡りも良くなるので、緊張状態は避けましょう。
リラックスには入浴、睡眠、笑い、人との交流、ストレッチ運動などが有効です。
血の流れをよくする
軽い運動やストレッチ、入浴は血の流れを良くします。
また、ほどよい疲労はストレス発散にもなり、良質な睡眠をもたらしてくれます。
冷えないように体を温めることも忘れずに。
耳鳴りに効果的なツボをマッサージする
耳鳴りには、自律神経を落ち着かせる「
合谷は、手の甲を上にして、親指と人指し指の骨が交差した部分から、人差し指へ向かって押していき、痛みを感じる場所です。
翳風は、耳のつけ根の後ろ、口を開けるとくぼむ部分です。
これを、以下のようにマッサージするといいでしょう。
合谷 …痛気持ちいい程度に揉みこむ翳風 …軽く押すようにしてマッサージする
耳鳴りが悪化するリスクを避ける
これからご紹介するものは、耳鳴りが悪化するリスクがあります。
なるべくそういった状況を避けて生活するようにしましょう。
ストレスをためる
ストレスが長く続くと自律神経が乱れやすく、耳鳴りが悪化しやすいです。
実際に、耳鳴りの危険因子として「ストレスや疲労」が最も高いというデータがあります。
ストレスは、不眠・血流悪化・免疫力低下などにも関わりますので、リラックスして過ごすようにしましょう。
冷え
冷えは血管を収縮させて血流を滞らせます。
耳鳴りは血流の悪化が原因で起こる場合もあり、冷えは大敵です。
近年では夏でも冷え症になる人が増えているので、日ごろから体を冷やさないようにしましょう。
気温差
耳鳴りは夏と冬に悪化するといわれています。
夏は気温差、冬は寒さが原因です。
近年は異常気象の影響か、急に寒くなったり暖かくなったりと季節の変わり目は気温差が大きくなりがち。
人は寒さに弱いので、しっかりと体を温めてください。
気圧の変化
気圧の変化によって耳鳴りだけではなく、頭痛や体の不調を訴える人も多いです。
耳マッサージをしたり耳抜き用の耳栓を使ったりして気圧に対処しましょう。
禁煙・カフェインの摂取を控える
タバコに含まれるニコチンやコーヒーや緑茶に含まれるカフェインは、交感神経を活発にします。
交感神経が優位になると、緊張状態が続き、血管は収縮して血流が悪化します。
ニコチンやカフェインは体内で半減するまで時間がかかるので、それだけ長く緊張状態が続いてしまいます。
種類 | 半減までにかかる時間 |
---|---|
カフェイン | 約4~6時間 |
ニコチン | 約30分 |
大きな音
工場やコンサート会場で大きな音にさらされると耳鳴りが悪化します。
大音量は耳鳴りだけでなく、耳の有毛細胞という音を聞きとる細胞を損傷させます。
有毛細胞は生まれた時の数が最大で、その後は減り続ける一方です。
数が少なければ難聴となり、耳鳴りの原因となります。
生活習慣病
糖尿病、高血圧、肥満に代表される生活習慣病は、血流を悪化させる原因になります。
耳鳴りは血流の悪化が原因で起こる場合があるので、注意が必要です。
気長に行う治療方法
普段の治療にプラスして日常的に行いたい治療法をご紹介します。
かかりつけのお医者さんと相談しながらすすめてください。
環境音を聞く
耳鳴り症状は静かな場所だと、音がより一層気になります。
あえて少し音を流すことで耳鳴りが気にならなくなり、場合によっては改善することもあるそうです。
小川のせせらぎや森の音など自然環境音を流すことで、耳鳴りに気持ちが向いてしまうことを予防する効果があります。
特に静かな夜間、寝る前に有効です。
参考:耳鳴に対する 自然環境音による音響療法|名古屋第一赤十字病院 耳鼻咽喉科
音響治療器の活用
サウンドジェネレーターという治療器を活用し、耳鳴りを意識しないように訓練する治療法です。
別名「TRT」療法と呼ばれるこの治療法は、補聴器のような装身具を活用し、医師のカウンセリングとともに耳鳴りの改善を目指します。
TRT療法を活用している耳鼻科は限られていますので、事前に調べてから受診してください。
補聴器を常用する
ほとんどの耳鳴り症状は、聴力低下(難聴)が原因です。
補聴器を使って低下した聴力を補えば、脳は勝手に音を作り出すことをやめ、耳鳴りが減少することになります。
この耳鳴り対策は、補聴器に慣れるまで時間がかかるので根気が必要です。
しかし現在は、(※)補聴器を使った耳鳴りの治療法は効果的とされています。
補聴器を使う場合、事前に耳鼻科を受診して聴力検査を受けてください。
聴力低下(難聴)が認められ、補聴器の使用をすすめられたら補聴器の常用を検討してください。
(※)比較選択法によるサウンドジェネレーター付き補聴器と補聴器単独の耳鳴に対する効果と評価法の問題点|神崎 仁、泰地秀信、原田竜彦
耳鳴りを必要以上に意識しない
耳鳴り症状は誰にでも起こる症状です。
特に加齢が原因の難聴に関係する耳鳴り症状は、まさに老化現象が原因といっても過言ではありません。
耳鳴りになると気が滅入り、なかにはうつ状態になる人もいます。
「どうして自分が…」そんな感覚にとらわれがちですが、実際には多くの人が同じように耳鳴りの悩みを抱えながらも日常生活を送っています。
すぐに改善しないからといって焦らずに、気長に付き合っていく心構えが必要です。
不安や悩み、怒りがあれば主治医に相談したり周囲に打ち明けたりして、心のモヤモヤを吐き出すようにしてください。
そして、なるべくリラックスして日常生活を過ごし、耳鳴りを必要以上に意識しないように暮らすことが結果的に良い方向に向かう可能性があります。
「病は気から」ともいわれるように、深刻にとらえ過ぎないようにしましょう。
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